宝島社より2018年6月15日に刊行されました『コミックエッセイ 隠れアスペルガーさんの才能・仕事の見つけ方』53ページ記載の分類について、より詳細なチェック法として下記をご参照ください。
・下記①~③の型のうち、イエスの多いものが該当する型です。
・それぞれの型に記載されている職業と独自固有の先天的長所を合わせて考えましょう。
独自固有の先天的長所の特徴
・初めて取り組んだにも関わらず何だか妙に上手い
・ソフト(習得対象)の吸収が早い
・吸収したソフトを高速で高水準まで伸ばせる
・そのソフトを行う様が円滑で美しい
<注意点>
・アスペルガーの特性はスペクトラムなので、一つの型ではなく複数当てはまることもある
・現代社会には非現実的な職業も含まれる
(分類をテンプルグランディンさんが作成したのは10年ほど前)
・この職業選択法が絶対唯一というわけではない。
・その他にも優秀な方法はある。
①視覚思考型
・モノが多いと、ひどく気が散ってしまう
・モノを記憶するとき、写真を撮るように覚えようとする
・知能は平均かそれ以上あるにもかかわらず、言葉で指示されると、簡単なことでも理解しづらいときがある
・学習するときは、音声教材よりも文字教材を好む
・見た目としての美意識をとても大事にする
・夢やイメイジが鮮明な色付きで立体的
・建築物に魅かれる
・頭の中で、建物や空間、形を立体的に展開することができる
・動いている人やモノに過敏に反応する
・他の人は気がつかない些細な変化によく気がつく
・トークンエコノミーや予定の絵を用いた構造化をすると、行動がすぐに大きく変わる
・パッと見た瞬間に、その人の特徴や状態がわかることがある
・賑やかなお店では、相手の話を聞くことに困難を極める
・フラッシュバックが多い
・独特の目つきをしている
②音楽・高等数学型
音楽
・口頭における言語への記憶と理解が、それなりに得意
・絶対音感やそれに近い感覚を持っている
・曲をすぐに覚えてしまう
・特定の音に過敏に反応してしまう
・外国語のヒアリング学習が早い、あるいは発音が綺麗
・学習するときは、文字教材よりも音声教材を好む
・声だけですぐに誰かわかる
・話したり、書いたりするときも、音についての表現が多い
・賑やかな場所では、ストレスがかかる
・ポップスよりも、ジャズやクラシック、オペラなどの高等音楽を好む
・イメイジの立ち上げが苦手、あるいは不鮮明
・他人の生活音がやたらと気になる
・説明が非論理的、感覚的になりがち
・話が飛びがち
・「なぜ、そうなるのか」ということを深く考えず、直観的に理解できれば「よし」とする
数学
・文章に数式が出てきても、アレルギー反応を示さない
・論拠の正当性は、第一に数字へ求める
・数字の羅列的な資料をストレスなく読み込める
・プログラミングの習得が早い、
・小説などの情緒的な文章に興味を持てない、あるいは理解できない
・物事を帰納的に捉えようとする
・宇宙や人の根源を考える時、神秘論的感情ではなく数式で捉えようとする
・厳密な答えを求めたがる
・他の人は常識として考えない事象も、「なぜ、そうなのか」と延々と考える
・会社や組織、経済の実態を簿記や会計などの数字で把握する
・この世の全ては数式で解明できると信じている
・情緒的、印象的な理解を好まない
・厳密さを求める割に、人間性としてはどこまでも自由人か変わり者
・物事を進めるとき、場当たり的を嫌い、一つ一つの積み重ねを大事にする
・「数学ができない人間はバカだ」くらいに内心は思っている
③言葉リスト・翻訳型
・学生時代、英語や国語が得意だった
・雑談は苦手だが、特定の分野への説明、相談回答については延々と流暢に話すことができる
・パーティーなど、その他大勢の中の一人としてコミュニケイションを取ることは苦手だが、一対その他聴の前者という形で話すことは得意だ
・教え方が論理的で上手と言われる
・知的欲求を満たす遊びには興味を示す
・子どもの頃から、年齢に相応しない難しい言葉を使っていた
・曖昧な言葉には、具体性や定義を持たせないと気が済まない
・みんなで遊ぶよりも、読書をしている方が楽しい
・意識していないにもかかわらず、何気ない会話でも独特の言い回しや表現が入る
・文書を書くことが、さほど苦にならない
・情報を分析し、自分の理解や言語へまとめて説明することが得意
・話し方に抑揚や感情がこもらない
・他人の文章を読んでいると、違和感を感じやすい
・雑談などの無目的な会話を嫌う
・議論になると、途端に鋭くなる